横並びの世界から抜け出した瞬間

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先日、友人のすすめで占いに行ってきた。そしたら占い師さんに「SNS頑張るといいみたいですよ」と言われた。それまでニコニコしていた私の顔がひきつった。

SNS。私の最も苦手とするイモムシと同じくらい疎ましい存在だ。

陰キャコミュ障自意識過剰のクソめんどくさい私にとって、SNSという情報の海は毒でしかない。だから今まであえて離れて生きてきたし、いやいや作った作家アカウントもほぼ動かしていない。

私は占い師さんに「無理です」と即答した。事情を話すと、占い師さんはこう言った。

 

「大丈夫です。大衆に向けてバズるようなことを発信しろと言っているわけではありません。あなたはサーカスの主のような人なんです。だから、サーカスのテントの中にいる観客だけを楽しませたらいい。あなたの作品が好きで見に来てくれている人のことだけ考えたらいいんです」

 

実は今までも何度か占い的なものをしたこがあるのだが、毎回「SNSをやれ」と言われてきた。首を横に振っても「そこを克服しないとダメ」的なことを言われ、ちょっと気分が沈んでいた。

だが今回の占い師さんの答えは、私自身が「それならやってみたい!」と思える中道的な提案だった。やれる、ではなく、やりたい、と思えた。

 

それで生まれたのがこのウェブサイトだ。

横並びの世界が無限に広がるSNSではなく、私だけが一人立っている個人ウェブサイト。

もう楽しい。わくわくする。ここが俺の城だ。