晴れの日、ここに戻ってきた

ウェブサイトを立ち上げたのに、秒でほうったらかしにしてしまった。

ちょっと気が向いたのでブログを書くことにした。

 

この二カ月間、わたしは一喜一憂の日々を過ごしていた。

小説を書きたいと思ったり、書かなきゃと思ったり、書かなきゃいけないのに書けないと思ったり、書きたくないと思ったり。

 

なんかもう全てがいやになってきて(わたしは考えるのが苦手だ)、思い切って書くのをやめてみた。ついでにXの作家アカウントも削除しちゃった。

衝動的にやっちゃったことだが、おかげでとてもスッキリした。

 

本気でもう小説書くのやめようと思った。だって書いていても全然楽しくなくて、むしろ苦しかったんだもん。

小説を書くのをやめたら、それまで不眠だったのが嘘のようによく眠れた。

暇な時間が増えて、その手持ちぶさた感も心地よくて。

それまでの時間を埋めるように、漫画を読みまくった。

 

こうして他人の創作物を摂取して、自分はもうこのままなんにも生み出さない人として生きていこうって思った。

思ったんだけどさ。いけないよね。BLってヤツは。

BL漫画を読んでいると、ふつふつと妄想が膨らんで、「こういうのが読みたい……!」って思っちゃうんだから。

 

気付けば私は、脳死でBL小説を書いていた。

プロットも組まずに、文章の美しさなんてひとつも考えずに、ただただ脳内の妄想を垂れ流すだけの簡単な作業。

楽しかった。これこれ。この楽しさを求めていたの、わたし。

 

本音をいえば、少し不安に駆られていた。

小説を書かなくても楽しく人生を送れることに。

このまま小説を書かずに流れていこうとしていたわたしの未来に。

 

でも、わたしはまた戻ってこられた。

「書きたい」と心から思えて、ひとの評価なんて気にせずに書くのを楽しめる、数年前のわたしに。

 

いや、戻ったんじゃなくて、これがわたしの次の世界なのかもしれない。

だったら嬉しい。わたし、この世界好き。